お肉の卸の専門店ロイヤルミートバンク。心斎橋でしゃぶしゃぶ「牛菊」も営業。

ロイヤルミートバンク

牛の豆知識「3」

牛肉の等級について

食肉の格付けとは、食肉中央卸売市場をはじめ地方卸売市場や食肉センターでその食肉の評価をするための指標です。
格付けには、「歩留等級」(枝肉から骨や余分な脂肪などを取り除いてどのくらい部分肉が取れるか)と「肉質等級」(脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり及びきめ、脂肪の色沢と四項目)で決まります。
「歩留等級」がA,B,Cの三段階、「肉質等級」が5等級から1等級の五段階をあわせ十五段階の等級があり、A−5が最高等級となります。

歩留等級

「歩留等級」は、この基準値により「A」は、枝肉からできる部分肉の歩留り(肉の量)が標準より良いもの、「B」は、標準のもの、「C」は、標準より劣るものの三等級に区分されています。

肉質等級

「肉質等級」は、「脂肪交雑」、「肉の色沢」、「肉の締まり及びきめ」、「脂肪の色沢と質」の 四項目で、各項目の判定場所は、いずれも第六〜第七肋骨間切開面で総合判断されます。「脂肪交雑」いわゆる「サシ」は、筋肉細胞に沈着する脂肪のことで、胸最長筋(ロースしん)及び周囲筋の状態で十二段階の基準により5〜1の5等級に区分されます。「肉の色沢」は、肉の色と光沢の複合判定で、牛肉色は鮮紅色を標準的な色値としてビーフ・カラー・スタンダード(B.M.S)で七段階の基準が定められています。光沢は肉眼で判定し、「かなり良いもの」から「劣るもの」まで5等級に区分されています。

「肉の締まり及びきめ」については、筋肉中の水分が脂肪に置き換えられた脂肪交雑の程度の高い肉は保水性が高く、よく締まりますが、一般的には若齢で筋肉中の水分の多いものは締まりが劣ります。きめは筋肉を形成する一次筋束の太さをいい、この太さが細かいか粗いかを判定し、5等級に区分されます。

「脂肪の色沢と質」は、色、光沢、質を複合するもので、色は、白色から淡クリーム色、クリーム色、黄色へと変化する七段階の基準が定められ、副次的に光沢と質を加味して等級を判定します。

肉質等級の決定は、これら四項目について等級を判定し、そのうち最も低い等級に格付けされます。

牛枝肉格付けの肉質等級判定項目の一つが脂肪交雑、いわゆるサシ(霜降り)の状態です。B.M.S(牛脂肪交雑基準 ビーフ・マーブリング・スタンダード)で12ランクに設定されています。下の写真左が、B.M.S No.5、写真右がB.M.S No.12で最高の脂肪交雑ランクです。


  • B.M.S No.5

  • B.M.S No.12